クルーズコントロールより更に便利で高速道路などでは運転が楽になり一度使うと手放せなくなる『レーダークルーズコントロール』の機能を解説します。
目次
レーダークルーズコントロールとは
任意に設定した速度で、平坦路だけでなく上り坂、下り坂でも一定に走行する機能(クルーズコントロールと同じ)に加え設定速度以内で「ミリ波レーダー」と「単眼カメラ」で先行車を認識し、先行車の速度に自車速度を合わせ一定間隔の距離をとり自動追従する「全車速追従機能」が搭載されているのが『レーダークルーズコントロール』
つまり先行車がいない場合の機能はクルーズコントロールと同じですが、先行車がいる場合は自動で速度と距離を調整する便利機能が搭載されクルーズコントロールのハイグレードモデルがレーダークルーズコントロールになります。
またレーダークルーズコントロールはセット車速がメーターに表示される車種が多く、通常のクルーズコントロールのように『何キロで設定されているか分からない』と言うこともない。
一昔前ミリ波レーダーはレーダークルーズコントロール用で搭載されていましたが現在は自動ブレーキなどの「ぶつからない車」のセーフティーセンス機能のおまけ機能になっています。
レーダークルーズコントロールとクルーズコントロールの違い
- 設定速度内で先行車を自動追従
- 先行車が減速、停止しても自動追従(全車速追尾機能)
- 追従時の車間距離を三段階で変更可能
- 設定速度が表示される
- 設定速度の上限がない(出力制御により最高180kmまで)
- ステリングスイッチタイプが多く操作しやすい
- エンブレムがツルツル
上記でも書いてあるように大きく違うのは先行車について行く全車速追尾機能。
通常のクルーズコントロール機能では自車より遅い先行車がいる場合はブレーキを踏む必要がありブレーキ操作が解除条件のため復帰させるには再度復帰操作が必要。
しかし全車速追従機能は自動で速度を落としブレーキ操作を行わないので解除されることがなく、特に高速道路ではブレーキを踏むことがなくなり、この機能が有ると無いのとでは疲労軽減度が大きく違います。
むしろハンドル操作くらいしか操作しないため良くも悪くも運転が怠けるくらい楽です!!
またクルーズコントロールON、OFFや車速設定がステアリングスイッチタイプ(一部車種除く)で操作できるので操作しやすくなっています。
使いやすさだけではなく、メーターに設定車速が表示され、さらにヘッドアップディスプレイ付き車はヘッドアップディスプレイにも表示されます。
ちなみにクルーズコントロールは最高設定速度は120kmまでですが、レーダークルーズコントロールは上限がなく出力制限がかかる180kmまで設定が可能。
見た目の違いはレーダークルーズコントロール付き車はエンブレムがツルツルになっています(一部車種除く)なのでエンブレムを見ても判断可能です!
搭載されている車は少ない
搭載されている車は
カムリ、クラウン、ヴェルファイア、アルファード、ランドクルーザー、プリウス、PHV、CH-R、RVA4、etc…… (R1年12月現在の現行車)
など比較的高級モデルの車種に搭載され、さらにグレードにより搭載、非搭載が別れています。
ちなみにカタログの後方ページの「主要装備一覧表」で「レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付き)」と記載されてれば搭載されています。グレード毎に記載されているのでわかりやすくなっています。
今後数年でミリ波レーダー付のセーフティーセンスが増えるのでレーダークルーズコントロール搭載車が増えるでしょう。
使い方
今回はレーダークルーズコントロールの使い方を紹介します。
クールズコントロールメインスイッチ(ON,OFFスイッチ) | クルーズコントロールをON、OFFします。 |
車間距離切り替えスイッチ | 先行車との車間距離を変更します。 |
CANCELスイッチ | クルーズコントロールを一時キャンセルします。(+RSEスイッチで前設定車速に復帰) |
+ RSEスイッチ | 設定時 設定車速を上げる 一時キャンセル時 前設定車速に復帰 |
- SETスイッチ | 設定時 設定車速を下げる SET時 現在の車速にセットする(クルーズコントロール作動開始) |
「ON,OFFスイッチ」でクルーズコントロールONにするとメーター内に「SET」と表示されます。その後40km/h以上時に 「 - SET 」スイッチ で現在の車速でセットされクルーズコントロール機能が開始します。
またセット後は「+ RES」スイッチでセット車速が上がり 「 - SET」スイッチで車速が下がり、一時停止したい場合は「CANCEL」スイッチ。完全にOFFにしたい場合は「ON,OFFスイッチ」を操作します
セットの仕方などの使い方はクルーズコントロールと同じ仕様なので、より詳細を知りたい人はこちらの記事で確認して下さい⇩
レーダークルーズコントロールにはモードが2種類
知らない人も多いと思いますがレーダークルーズコントロールの機能には
- 車間距離制御モード
- 定速制御モード
の2つのモードがあり、それぞれ機能が若干異なります。
どちらのモードでも40キロ以上からセット可能で最高セット値は180kmまで。
車間距離制御モード
先行車がセット車速以下の場合適切な距離と速度で追従するモード。車間距離制御モード時のランプは車が描かれています。
また先行車が停止した場合は自車も合わせて停止する全車速追従機能付き。
停止した場合はアクセル操作がRES+ボタンで再度追従開始し。
ただし先行車がいない場合で40kmを下回った時はクルーズコントロールは自動で解除されます。停止するのはあくまでも適切な距離に先行車がいた場合のみ。
しかし絶対に止まると言う保証はありません。当たり前ですがレーダークルーズコントロールで事故が起きた場合は自己責任です。
設定 | 距離(80km/h時) |
長 | 約50m |
中 | 約40m |
短 | 約30m |
先行車との車間距離を「車間距離変更スイッチ」を押すごとに「長」「中」「短」の順に3段階で変更可能。
また車間距離は 80km/時で 「約50m」「約40m」「約30m」となり、この車間距離は車速により変動します。
つまり車速が早くなるにつれ車間距離が長くなり、遅い場合は短くなると言うことです。
ちなみに先行車を検知している場合は画像のような車の表示が点灯します。
定速制御モード
通常のクルーズコントロールと同じで一定速度で走行してくれるのが定速制御モード。メーターランプは矢印が描かれています。
こちらのモードは先行車に速度を合わせないので運転者自身がブレーキ操作をする必要があり通常はあまり使わないモード。
ちなみにクルーズコントロールOFF状態からONスイッチを1.5秒以上長押しで定速制御モードONになります。
モードを切りた変えたい場合は再度OFFにしてから各種スイッチ操作が必要。
クルーズコントロールOFF方法
- ブレーキ操作
- スイッチOFF
- CANCEL
どちらのモードも「ブレーキ操作」「スイッチOFF」「CANCEL」で解除可能。
この場合「ブレーキ操作」「CANCEL」の二つの解除方法であれば復帰制御が作動し「+ RES」ボタンで前回設定速度に戻すことも可能。
またシフト操作や電動パーキングブレーキ作動時など少し特殊な条件で解除しますが、通常の運転で解除される条件は上記の3つなので省きます。
まとめ
レーダークルーズコントロールは先行車がいない時は設定車速で走行し、先行がいる時はブレーキを踏むことなく自動で減速し先行車と一定距離を保ちながら速度を合わせ追従するので、クルーズコントロール機能が1回1回リセットされることがなく長距離運転でも運転が楽になり疲労軽減にも繋がります。
操作方法はスイッチが多く覚えることが多いのでやや扱いづらさもありますが、一度理解さえしてしまえば悩むことこなく操作は可能。クルーズコントロールの使い方を把握している人は悩むことなく使用できると思います。
レーダークルーズコントロールは本当に便利なので搭載車に乗っている方は是非使ってみてください!!運転が怠けるほど楽になります(笑)
それではまた!!