皆さんはヘッドライトのを明るくするには『表記の数字が高い明るいバルブに交換すればいい!』と思ってないでしょうか?
ほぼ合ってはいるんですが実際はヘッドライト本体の構造も関係しているんです!!
今回はヘッドライト本体の種類、構造、重要性について語っていきます。
目次
ヘッドライト本体の種類
ヘッドライト本体は主に2種類あります。
リフレクターヘッドライト
ヘッドライトの内部が鏡のような構造になっておりヘッドライトが大きいくバルブが見えるのが特徴。
プロジェクターヘッドライト
ヘッドライト内部にレンズが内蔵されているのがプロジェクターヘッドライト。プロジェクターはコンパクトなので省スペース化が可能でヘッドライトを小型化できるメリットがあります。
また下記で説明しますがカットラインを綺麗にだすことが出来るのでヘッドライトを明るくできるのが特徴。
HIDバルブかハロゲンバルブの場合はリフレクターヘッドかプロジェクターヘッドライトのどちらかの構造になります 。この2種類の違いは見た目のヘッドライトの中が「鏡状になっている」か「レンズがついている」 で見極めることが可能。
ちなにみプロジェクターヘッドライトはメリットが多く、本体が非常にコンパクトでリフレクターの3/1(車種によりますが)くらいのサイズで、最近流行りの細目のヘッドライトに多く使用されており、カットライトがハッキリ出るので、ヘッドライトをどれだけ明るくしても対向車が眩しくないと言うメリットもあります(坂道の頂上ですれ違うと、目くらましの様にまぶしいですけど……)
※純正LEDヘッドライトは構造が専用で特殊な形状をしています。
リフレクター、プロジェクターの構造と、重要性
ヘッドライトの構造はとても重要で
絵が下手ですいません(笑) リフレクタータイプもプロジェクタータイプも、ヘッドライトバルブで直接前方を照らしている訳ではなく、リフレクター(中が鏡状)で光を反射させて前方を照らしています。
ロービームは上から下(黒い線)
ハイビームは下から上(赤い線)
に照らしています(プロジェクタータイプは少し違いますが原理は大体同じです)
これを簡単に例えるなら、太陽の光を鏡に当てて、鏡を動かすと太陽の光を自分の好きな場所を照らせますよね?
そして1つの鏡だと太陽の光は1点にのみ明るい状態になりますが、鏡を何枚も使用して照らすと、全体を明るく出来て、鏡で光を重ねると更に明るく照らす事ができます。これと同じ原理をヘッドライト内で行っています。
この原理を利用して、ロービーム時は対向車が眩しくないようにカットライン上部の無駄な光をカットし、さらに必要な場所に光を集中させて、バルブ本来の明るさよりもさらに明るく前方をて照らしているわけです。
リフレクターと言うのは非常に重要な部分なんです。
明るさとカットライトの補足
明るさとカットライトが出てない場合、車検不適合になります。
カットライトが出てない原因は下記で説明しますが、社外品バルブは発光位置がズレて出ない事が多いです。
リフレクターの劣化で鏡の役割をしなくなる内部劣化の場合とヘッドライト表面が劣化でくすむ表面劣化の場合いがあり、前者はヘッドライトの交換、後者はヘッドライトの表面の磨きが必要になります。
バルブの発光位置の重要性
リフレクターの反射で前方を照らしていると説明しましたが、バルブの発光位置が変われば(ハロゲンバルブから安価なHID.LEDに交換した場合)リフレクターの反射を上手く使えなくなり、色んな方向(乱反射)に光が反射し、配光のバラつきが発生して、逆にヘッドライトが暗くなりカットライトがでません。
ハロゲンバルブからハロゲンバルブは発光位置は変わらないので、基本的には暗くはなりませんが、極端に安いハロゲンバルブは発光位置を考えて作っていない場合があるので、暗くなる可能性があります。
ちなみに先程は太陽で例えたので、こちらも太陽と鏡で例えるな
昼間は太陽が真上にあったのに、夕方太陽(発光位置)が沈むので、鏡の位置を変えないと昼間に鏡で照らした場所とは違うところを照らしますね。
つまり純正バルブの発光位置でリフレクターまたはプロジェクターを製造しているので社外品のバルブに交換することにより発光位置のズレで思うように鏡の効果を発揮できずヘッドライトが暗かったりカットラインがでなかったりする原因です。
特に社外品の安いバルブは上記の状態になります。
これらの事から価格の高いメーカーバルブのLEDまたはHIDは発光位置をハロゲンバルブと同じ位置にして、リフレクターを最大限に活用するので、カットライトも明るさも出るので、明るさを求めて、バルブ交換する時は高価ですがメーカーバルブに交換する事をオススメします!!
ハロゲン、HID、LEDのヘッドライトバルブの種類と違いはこちらから↓
ヘッドライト2灯式、4灯式違い
ヘッドライトには2灯式、4灯式と言う種類があります。
2灯式ヘッドライト
主なバルブ形状はH4
1本のバルブで ロービーム、ハイビーム切り替えているタイプで片側1本、左右で2本のバルブを使用しているので2灯式ヘッドライト。
ハロゲンバルブや社外の後付けLEDバルブの場合はロービームまたはハイビームどちらか片側だけ不灯の場合でも同じバルブなので1本交換が必要。
HIDバルブでは内部の構造でハイ、ロービーム切り替えしているのでバルブが不灯になった場合はハイビーム、ロービーム両方点灯しません。
4灯式ヘッドライト
主なバルブ形状はH11、HB3、etcなど車種により違いバルブの種類が豊富。
ロービーム1本、ハイビーム1本とそれぞれのバルブが装備され、片側ヘッドライトで計2本のバルブを切り替えているタイプ。左右で4本のバルブが使用しているので4灯式ヘッドライト。
どのバルブでも不灯になればそれぞれのバルブを交換が必要。
少しまえまではロービームがプロジェクターヘッドライトでハイビームがリフレクターヘッドの4灯式が支流でした。
まとめ
ヘッドライトにプロジェクターヘッドライトとリフレクターヘッドライトの2種類があり、その中にも2灯式ヘッドライトと4灯式ヘッドライトがありそれぞれに特徴があります。
また構造も複雑でバルブの発光位置が違うだけで本来の明るさは発揮されないので、社外品の後付けバルブの箱などの明るさの『○○○○ルーメンで明るい』などの表記通りに明るく光るかどうかは相性にもよりますが、発光位置が同じかどうかも関係してきます。
特に安価な中国製はバルブ本体が爆光というたうだけあってかなり明るく光る製品が多いですが、発光位置が悪いのか実際ヘッドライトに装着すると大して明るくなかったり、カットラインでず車検不適合な製品が多いので、多少高価でも有名メーカーのバルブがおすすめです。
それではまた!