これまでミラー型ドライブレコーダーを取り付けている車両の製品を見させてもらっても低品質なミラー型ドライブレコーダーばかりで良いイメージがありませんでした。
中◯クオリティと言うのか……とにかく安いだけで粗悪な製品ばかり……安物買いの銭失が嫌いな僕としては手を出さなかった製品でした。
しかし今回使用したMAXWINさんのミラー型ドライブレコーダーは高品質で考え方を改めさせてくれた製品だったのでレビューしたいと思います。
目次
MAXWINの「MDR-C002」
メーカー | MAXWIN (マックスウィン) |
製品 | MDR-C002 |
用途 | ミラー型ドライブレコーダー (GPS付き) |
ディスプレイサイズ | 9.88インチIPS液晶 |
録画範囲 | 前後同時録画 |
画質 | ・フロントカメラ フルHD(1920×1080) ・リヤカメラ AHD(1920×1080) |
広角 (撮影範囲) | ・フロントカメラ 対角170° 水平140° ・リヤカメラ 対角140° 水平112 |
録画機能 | ・常時録画 ・衝撃録画 ・マニアル録画 (上書き保存) |
その他 | ・タッチスクリーン機能 ・電子インナーミラー機能 ・バック連動切り替え機能 ・PC専用再生アプリ有り ・3つの表示モード ・SDカード別途必要 |
今回は取り付けたミラーの上からかディスプレイを被せる取り付けるタイプのミラー型ドライブレコーダー、MAXWIN製「MDR-C002」
ディスプレイサイズは9.88インチの標準ミラーより一回り大きい大画面で見やすくタッチ操作可能で操作性も良好。
前方の録画だけではなく後方も1920✕1080の高画質録画。WDR搭載で夜間の映像も比較的クリーンに映します。
フロントカメラの対角170°と広く後方リヤカメラも対角140°と広く、電子インナーミラーとしても使うと目視で見るよりも広範囲に見渡せ後方視界が広がらます。またリバースに連動して後方の下方映像に切り替わるバック連動機能付き。
標準の電源配線はシガーソケットから取るタイプ。エンジンOFF後でも録画する「駐車監視録画」は別途オプション配線が必要なります(オプションは下記で説明)
ただしオプション配線を購入しなくても内部バッテリに電池残量がある限り駐車中でも衝突などでGセンサーが反応し録画する「駐車監視衝撃録画」は標準装備でON.OFF可能になっています。
録画方法はフォーマットフリーではありませんが上書き保存対応。SDカード破損や録画データの損失が起こるので定期的にフォーマットは必要。
残念なことにSDカードは同封されていないのでマイクロSDカードが別途必要になります。
使ってみて良かったところ(メリット)
- 電子インナーミラー化で後方が見やすい
- バックカメラとしても使える
- 画質は国産大手メーカーに劣らない
- 夜も明るい
- コスパが高い
電子インナーミラー化で後方が見やすい
後方カメラがあることで電子インナーミラーとしての役割もあり、ミラー越しの後方視界もしくは直接見る後方視界よりも広範囲に見渡すことができ視界性良くなります。
ワンボックスカーの2列目、3列目に人が乗るとミラー越しの後方視界に人が映る場合や荷物で視界が遮られる場合など後方が見えないといった状況が無くなるのは電子インナーミラーとして使える大きなメリット。
バックカメラとしても使える
リバースに連動してカメラ映像がリヤ映像の下方を映し出し、さらにガイド線まで映し出されるバック連動機能付き(ガイド線は動かない)なので、バックカメラがついていない車はバックカメラとしても使えます。
画質は国産大手メーカーに劣らない
1万円程度で買えるミラー型ドライブレコーダーは品質が悪くお世辞にも画質が良いとは言えませんが、このミラー型ドライブレコーダーは昼でも夜でも白ボケもなく国産大手メーカーに劣らない高画質で綺麗な映像でした。
夜も明るい
MDR-C002はWDR機能搭載で夜間でも明るく映し出してくれるので夜でも後方を確認しやすい。
実際真っ暗な場所ではほぼ何も映りませんがブレーキランプなどのちょっとした光で夜間でも見やすくなります。
ただしリヤにスモークフィルムを貼っていると夜間でも明るい場所以外は全く見えなくなるのでカメラ範囲だけでもフィルムを剥がしたほうが良さそうです。
僕が取り付け車両は全てスモークフィルムを部分的に剥がしています。
コスパが高い
前後ドライブレコーダー(GPS付き)+電子インナーミラー機能で駐車監視録画用のオプションを付けても2万5千円程度で買えるのはコスパが高いと思います。
悪かったところ(デメリット)
- 取り付け難易度が高い
- 配線がぜい弱
- 衝突軽減、回避カメラ付き者には取り付け不可
- TV電波干渉する時がある
取り付け難易度が高い
僕らプロであれば取り付けるのが面倒くさい(笑)だけで難しくはありませんが、DIYでっとなるとGPS配線、後方カメラの配線やリバース信号の電源など取り付け難易度が高いと思います。
また付属のシガーソケット電源ではなく、オプション配線の直接電源線もしくは駐車監視録画線で取り付ける場合は確保しないといけない電源の数が増えるためさらに難易度が上がります。
配線がぜい弱
シガーソケットから電源を取る付属の配線や駐車監視録画のオプションなど、どの配線も細く折り目をつけてしまうような配線の通し方をすると簡単に内部断線してしまいそうなくらいぜい弱で耐久性が不安。
ただ純正と比べれると細い配線ですが、社外部品と比べれば普通の細さかな。つまり社外部品全般の配線が細くぜい弱と言うことでし。
衝突軽減、回避カメラ付き者には取り付け不可
衝突軽減、回避カメラ(トヨタはセーフティーセンス、ダイハツはスマートアシスト)が搭載された車種は衝突軽減、回避カメラ部がディスプレイの裏側に付いており前方のドライブレコーダー用カメラの視界を遮ってしまうのでメーカーの適合表は取り付け不可能になっています。
ちなみに視界が遮られているのでドライブレコーダーとしては使い物になりませんが取り付け自体は可能です。
TV電波干渉する時がある
通常時はそこまで気にはなりませんが、電源がついた状態で配線をイジるとTVがフルセグとワンセグに頻繁に切り替わっていたので少なからずTVの電波干渉はあります。
MDR-C002のオプション
直接電源を取る配線「CAB-DVR01」
付属のシガーソケットで電源を取ると配線がむき出しの状態になるので、車両の配線から電源を直接取ることができる配線を隠せてスッキリ取り付けできます。
またシガーソケットを別の製品に使っている場合でもシガーソケットを増設することなく取り付け可能。
駐車監視機能付き配線「CAB-DVR03」
エンジンOFF後でも最大12時間のオフタイマー付きの駐車中でも録画ができるオプション。
またオフタイマー作動しない時間でもバッテリ電圧が低下し場合はバッテリ電圧監視機能により駐車監視録画を停止しバッテリ保護する安心機能付き。
まとめ、感想
今回MDR-C002を使ってみて思ったのはミラー型ドライブレコーダーは電子インナーミラーとしても使え、さらにオプションで駐車監視録画機能まで使える多機能さに加え画質や画角、夜間性能なども国産メーカーに劣らず高機能。
むしろ本体価格が同価格帯の製品であれば国産メーカーより昼夜どちらの画質も綺麗な気がします。
そしてこれだけの多機能、高機能ドライブレコーダーが2万5千円以下で買えるのはコスパがいい。
しかし配線の細さによる断線やディスプレイ本体の耐久性が不安だったり、当たり外れの当りを引く確率など品質や耐久性は国産メーカーには劣りますが、それでも特にファミリーカーにはおすすめできる製品でした。
中国品質も向上し今後はメイドインジャパンより安くて高品質な製品も多くなるかもしれませんね……
ただし一万円を切るあからさまに激安の中国製ミラー型ドライブレコーダーは品質も低く使いもににならないので、やはり相場より格安な製品はおすすめしません。
それではまた〜!!