目次
エンジンの3要素とは
ガソリンエンジンは
- よい混合気
- よい圧縮
- よい火花
の「ガソリンエンジンの3大要素」と言われる3要素があり、このどれか1つでも不具合、故障が発生すると「エンジン不調」まっしぐらになるくらい大事な要素です。
説明の「関連部品」は3要素の不具合時に関連する部品です。
1.よい混合気
ガソリンを燃やすには必ず空気と混ざり合う必要があり、この混ざり合ったものを「混合気」と呼びます。
またガソリンが完全に燃えるために必要な割合は「ガソリン1」に対して「空気14.7」でこれを「理論空燃比」といいます。
- 理論空燃比より数字が少ない場合は「ガソリンが多い=リッチ」
- 理論空燃比より数字が大きい場合は「空気か多い=リーン」
となり現在のエンジンの状態がガソリン多いのか空気が多いのかを見極める事ができます。
関連部品
燃料ポンプ、インジェクター、エアクリーナーエレメント、エアフローメーター、バキュームセンサーなど
2.よい圧縮
よい混合気を圧縮させる事でガソリンと空気の密度が高くなりより大きな力を発生させる事が出来るので燃費がよくなります。また圧縮圧力を圧縮比といいます。
つまり圧縮比が上がればパワーが上がるまたは燃費がよくなると思っても間違い無いのですが圧縮比が高くなればガソリンの異常燃焼(ノッキング)が発生するだけではなく、異常燃焼を防げたとしても圧縮圧力に耐えれるだけの頑丈なエンジンが必要になりますエンジン本体が大きく重くなるなどのデメリット発生します。
しかしトヨタが現在開発している「TNGAエンジン」は圧縮比を上げデメリットを解消した次世代エンジンです。
まだ搭載車は少ないですが今後は増えて行くでしょう。
関連部品
エンジンブロック、ピストン、ピストンリング、バルブなど
3.よい火花
どれだけいい混合気でも燃焼させない事にはエンジンの力にはならないので「よい火花」は必要不可欠です。
火花を発生さるのは「スパークプラグ」で何万ボルトもの高電圧で強い火花を発生させ混合気に火をつけています。
またエンジンに最適なタイミングで火花を飛ばす「点火タイミング」も重要です。ただし最近の車の点火タイミングは電子制御なので点火タイミングがズレる事はほぼありません。
関連部品
スパークプラグ、インジェクションコイル(ダイレクトインジェクション)など
まとめ
実際にはもっと奥深いですが今回は簡単に説明しました(笑)
しかしながら3大要素を覚えておけば故障診断を円滑に進める事も出来るので覚えておいて損はしないと思います。
画像が無いとイマイチ伝わりにくいですよね……
それでは。