今回は「車のエンジンがかからない」時の原因と対処法について!
ハイブリッド車はガソリンエンジン車とエンジンは同じでも構造が少し違うので「ガソリンエンジン車」がメインになります。
目次
車のエンジンがかからない
と一言で言っても原因となる部品は数多く有るので、エンジンがかからない時の症状別で説明します。
- エンジンが全く回らない(クランキングしない)場合
- .エンジンは回る(クランキングする)がエンジンがかからない場合
1. エンジンが全く回らない (クランキングしない)場合
主な原因
- スターター(セルモーター)、バッテリー、スマートキー
1−1.バッテリー上がり
・特徴
エンジンONさせると「カチカチカチ」と言う音はするがエンジンは回らない。「鍵が開かない」「メーターランプが点灯しない」や「エンジンONにするとメーターランプが消灯する」と言った特徴もあります。
また最初はクランキングしたが回りが弱く数回繰り返すとうんともすんとも言わなくなる場合もバッテリが悪い時の特徴。
・原因
バッテリの劣化もしく灯火(ルームランプ、ヘッドライトなど)の消し忘れなどで、エンジンをかけるためのスターターを動かすバッテリの電力が足りくなりエンジンが始動しない。
・対処方法
これはバッテリー上がりなので「ブースターを使ってエンジンを始動する」「他の車のバッテリからブースターケーブルを繋げてエンジンを始動する」と言った対処法でエンジンをかける事ができます。
バッテリーを完全放電させた場合は例えエンジンを始動させたとしても数秒後または数分後にエンジンが止まります。
これは完全放電させたことでバッテリーが完全に駄目になりバッテリーが充電出来なくなりエンジンが止まってしまいます、こうなるとバッテリー交換するしか無いです!
バッテリ上がりの詳しい対処法はこちらはから↓
1−2.スターターの故障
・特徴
メーター内のランプ、ナビ、灯火装置類は点灯するがエンジンON (クランキングさせても)うんともすんとも言わない
・原因
エンジンを回そうとしているのにエンジンが全く回らない(クランキングしない)場合で2番目に多いのは「スターター(セルモーター)の劣化による故障」です。
スターターとはライターで言う最初の火付け役になる火花のような物で、車のエンジンを始動させるには、まずスターターがエンジンを回してからエンジンが始動しますが、スターターが故障してエンジンを回す事ができないのでエンジンが始動しません。
・対処方法
スターター本体を叩く事で動き出す事が有りますが、違う場所を叩いて他の部品を壊す事も考えられるのでおすすめできません。素直に車のプロに頼みましょう!!
1−3.スマートキーの誤操作、電池の消耗
スマートキーが初めて装備された頃よりは少なくなってきましたが、未だにスマートキーの扱い方がわからない人が多いのも現状です。
・特徴
「鍵は開きメーターランプは点灯するがエンジンが回らない」もしくは「鍵が開かずにメーターランプも点灯しない」
また鍵本体のランプが点灯しない。
・原因
前者の場合はブレーキの踏み込みが甘くプッシュスタートボタンがエンジンONの状態になっていないのでエンジンがかからない。
後者の場合はスマートキーの電池切れ。メーター内に鍵マークか点灯する場合はほぼ電池切れです!
・対処方法
前者は力強くブレーキを踏み込みプッシュスタートボタンを押すとエンジンがかかる。
後者はスマートキーの電池を交換する。
ちなみにスマートキーの電池切れでドアのロックを解除出来ない場合は内蔵されているメカニカルキー(鍵)でロックを解除する事ができ、エンジンをかけるにはスマートキーのエンブレムをプッシュスタートボタンに5秒程度近づけ後は通常の始動方法でエンジンを始動させる事が可能です(トヨタ車の場合)スマートキーの電池が無くなった時のエンジンのかけ方はメーカーによって多少異なります。
2.エンジンは回る(クランキングはする)がエンジンがかからない場合
主な原因
- 燃料ポンプ、スパークプラグ、リレー、エンジン関連のヒューズ
2−1.スパークプラグのかぶり
・特徴
一瞬だけエンジンがかかりそうになるのがエンジンがかからないのが特徴。
・原因
最近の車ではかなり減りましたがスパークプラグがかぶり(火花を飛ばす部分がガソリンで濡れている状態)火花が飛ばせずエンジンがかからない。
ただしスパークプラグのかぶりは、エンジンがかからない不具合のな中で1番エンジンがかかる可能性が高いですし一度かかれば次は普通にエンジンがかかる事が多いです。
・対処方法
アクセル全開でエンジンをかけ、かからなければスパークプラグを清掃するか、インジェクターのカプラーを外してエンジンを空回りさせる事でスパークプラグが乾きエンジンがかかります。
上記の説明で何言ってるかわからない人は諦めましょう!
ちなみにプラグが悪い場合はエンジン不調になるので、プラグが悪いからかぶるとは少し違います。
2−2、燃料ポンプの故障
・特徴
スパークプラグのかぶりと似ていますがこちらはエンジンがかかる感じがしないのが特徴。
またフューエルコックを開ける耳を当てるとポンプ音を確認できます。
・原因
燃料ポンプが故障してエンジンにガソリンが送られずエンジンがかからないのが原因です。
・対処方法
燃料タンクを叩くと燃料ポンプが動き出す事があります。
しかし叩いて動くのはごく稀なのでプロに任せる方が無難ですね。
2−3、リレー、ヒューズ切れ
最近の車にはほぼありませんと言うか僕が整備してきた中で「リレー、ヒューズ」切れでエンジンがかからなかった車はほぼ見た事がないですが、かなり古い車だと「サーキットオープニングリレー」と言う「燃料ポンプ」をON.OFFさせているリレーが悪くなりエンジンがかからない事はありました。
またヒューズ切れに関しては人的ミスでない限りほぼありえません。
その他考えられる原因
- ハンドルロックかかっている
- シフトレバーがPレンジ、Nレンジ以外でエンジンをかけようとしている
ごく稀に知らない人もいますが、これらは操作ミスによって起こる事なので冷静に考えればエンジンをかけれますよね(笑)
- エンジンの圧縮漏れ
この症状も過去に1〜2台しか見た事が無いですが、ピストンの圧縮工程で圧縮が抜けエンジンをかけてもエンジンがかかりません。この場合の修理は何10万円とかかります。
まとめ
エンジンがかからない原因で最も多いのはバッテリー上がりです。
特に冬場はバッテリー性能が落ちやすいのでバッテリ上がりが多発します。
それ以外の原因で多いのは「スターター(セルモーター)」「燃料ポンプ」「スパークプラグ」「スマートキー」が多ういのですが「スマートキー」以外は古い車に多いので、比較的新しい車でエンジンがかからない場合は「スマートキー」の電池がない事が多いです。
しかしそれ以外の不具合、故障ももちろんあるのであくまでも参考です!
それでは!