一昔前まで車の明るいヘッドライトは『HID、ディスチャージ(どちらも同じ)』が支流でしたが、現在の明るいヘッドライトは「即最高光量」「省エネ」「省スペース」などメリットが多い『LEDヘッドライト』が支流になり、今の新車ではついにHIDヘッドライトを見かけなくなりました。
そんな人にLEDに交換できる特殊なLEDバルブキットをご紹介。
目次
純正型LEDコンバージョンキット
メーカー | fcl.(エフシーエル) |
製品 | 純正型LEDコンバージョンキット |
消費電力 | 26W |
色味(ケルビン数) | ホワイト(6000K) |
明るさ(ルーメン数) | 片側 2400lm |
放熱方式 | ファンタイプ |
内容 | ・LEDバルブ×2 ・バラスト×2 ・結束バンド×5 ・先端キャップ×2 ・取扱説明書 |
純正HIDヘッドライトはバルブの規格や構造が特殊なため、基本的には純正交換用のHIDバルブに交換する程度しかできません(純正HIDに適合するバルブ形状をしたHIDバルブを純正交換用HIDバルブと呼びます)
いくら純正交換用HIDバルブを交換したところでHIDの規格自体が変わる訳ではないので根本的な明るさはほとんど変わりません。
しかしfcl.の『LEDコンバージョンキット』ならライトの構造に適した種類のキットを選択することで無加工かつ簡単にはHIDをLEDに変えることができます。
みなみに無名メーカーの中国製を除いて純正HIDからLEDに交換できる特殊なキットを販売しているのは僕が知る限り『fcl.』だけ!!
純正HID交換用LEDバルブはなぜ特殊なのか?
HIDは直流を交流にかえる「バラスト」やバッテリーからの電力を数万ボルトにしてバルブに供給する「イグナイター」などから構成されており部品手数が多くなります(イグナイターがバラストに内蔵されているタイプもあり)
構成自体は純正HIDでも社外品HIDでも違いはありませんが、純正HIDは構成部品が全てヘッドライト内蔵もしくはヘッドライトと一体化されているのでヘッドライト自体の構造が特殊になります。
さらにバルブ形状が特殊で、純正交換用バルブ以外の形状は適合しないなど構造、形状が特殊なので純正HID交換用のLEDバルブ自体が純正専用に設計された構造、形状にする必要があります。
例えばLEDに交換できるバルブかあったとしても、取り付けには加工が必要な場合がほとんどで、さらに純正交換用バルブは純正HID以外の他のライトに流用できない……
例えばH8の形状をしたバルブはH11、H16などの形状のヘッドライトのロービーム、ハイビームやフォグランプなど多くのライトに適合しますが、純正交換用バルブは純正HIDヘッドライトにしか適合しません。
これらのことから加工が必要であれば素人にはどうしても敷居が高い+複雑なのでプロに任せると工賃が高くなり結果純正HIDバルブの2倍くらいの価格を払わないと取付できないことなどが要因でまず売れない。
またメーカー側も構造、形状を純正HIDに適合させるための開発費、製造費を考えると採算が合わないので、そもそも純正交換用のLEDバルブを作っているメーカーが少なく、僕が知る限り加工しなくて取り付けれるのはfcl.のみ、とかなり特殊なことが分かっていただけたと思います。
ちなみにfcl.は純正HIDをより明るくする純正HIDパワーアップキットなどマニアックな製品を多く取り扱っています(笑)
明るさ
今回取り付けた車両はトヨタのスペードでヘッドライトは4灯式。
ロービームプロジェクターの純正HIDをLED交換しています。
テスターで明るさを測定したところ「17100cd(下二桁は表示しないテスター)」
うん微妙な数字(笑)
わからない人の為に補足しときますが純正HIDの測定値は12000 〜19000cdくらいなので測定値ではそんなに明るさ変わらないかな……
ただし車検は6400cd以上で車検に通るで、問題なく車検に通ります。
壁当て照射では以外に明るいですし、実際走行してみても光ムラも少なく7年無交換の純正HIDよりは明るく感じはしますが明るい訳ではない。
明るく感じない理由は画像のように2箇所ほど山のような影ができるため走行中でも影が気になり目ざわりなだけでなく影の部分は当たり前に暗いのと明るく照らしている範囲が狭いから。
またLEDバルブの発光する向きを変更できるので、変えてみましたが、位置によっては山は無くなるが全体が暗くなり余計に見えなくなったので、山の影が出る位置がベストなポジションのようです。
この車両にfcl.のカラーチェンジ可能なLEDフォグランプを取り付け照射させた画像。
影の部分がフォグランプに照らされ減っているのがわかると思います。
この状態だと影が気にならず光ムラが少なくなり見やすくなります……フォグランプ頼みですけどね(笑)
色味
LEDの中でも白い方だと思います。
中心あたりにある三角の影が上で説明した影。しっかり現れてますね!
メリット、デメリット
メリット
- 純正HIDでもLEDに交換できる
- 無加工でLED化できる
- HIDより純白純正
- 点灯直後に最高光量
1番のメリットは純正HIDをLEDに交換できること。
ライト全てをLEDで統一できLED特有の純白の発光色でファッション性か高いだけではなく、LEDは点灯直後から最高光量で点灯できるので昼間のトンネルで瞬時にしっかりと照らしてくれることや省エネなど機能面もメリットが多くなっています。
そしてfcl.のキットは加工することなく取り付けできるのも大きなメリット。
デメリット
- 取り付け難易度がやや高い
- 明るさは純正HID程度
- 耐久性は不安
ヘッドライトの種類によってはヘッドライト本体を取り外す必要があるのでDIYでは取り外す難易度どやや高いく、ヘッドライト内部にバルブを内蔵し蓋を締めるので熱が籠もりやすく放熱対策できているのか疑問に感じるため耐久性は不安に思います。
また苦労してつけても明るさは純白HID程度と視界性はあまり変わらない。
まとめ、感想
バンパーやヘッドライトを外す必要がありますが無加工で 純正HIDをLEDに交換できるのはfcl.の純正型LEDコンバージョンキットだけ!
今回取り付けしたヘッドライトがプロジェクターヘッドライトだったせいなのか、光度はテスターで17000cbと数値でも決して明るくはなく、さらに実際走行させてもお世辞にも明るいとは言えませんでした。
結果、加工する必要がなく比較的安易に取り付けできますが、光ムラだけでなく明るさもいまいちだったので、ネットショップのレビュー通りのいまいち評価。
やはり数万円出して交換するならファッション性だけではなく明るさも欲しいですからね………純正交換用にLEDは向いてないのかもしれませんね。
LEDの統一感がほしい人にはおすすめですが、とにかく明るさがほしい人にはfcl.の純正HIDより明るいHIDに交換する『純正パワーアップHIDキット(55W)』がおすすめ↓この製品も無加工取り付け可能です!
※fcl.の適合表を参考に自身のヘッドライトバルブの形状に合った製品をご購入下さい。
それではまた~!