10年前に考えられなかった「ぶつからない車」の衝突回避機能「セーフティセンス」は現在ほとんどの車種に搭載され、さらに「トヨペット」「ネッツトヨタ」などのチャンネル廃止により同一車種を販売でる事実上チャンネル廃止などトヨタの「100年に一度の大変革」と言われている中、カーナビゲーションもディスプレイオーディオへと大変革時代に突入。
従来のナビゲーションとは異なる部分も多く最新と言うとこもありより複雑な仕様になり賛否両論ありますが、今回の記事ではできるだけ簡単に解説したいと思います。
目次
ディスプレイオーディオとは
ディスプレイオーディオ(DisplayAudio)略して「DA」はラジオやBluetooth、スマホ連動などの最低限の機能(機能についての詳細は下記で説明します)が「表示装備」されたディスプレイのこと。
またDAにはDCMと言われる通信機器(無料期間終了後使用料がかかる)も標準装備され、緊急時にボタン1つでコールセンターに連絡ができるる「ヘルプネット」なども搭載されています。
従来のカーナビと大きく違うのは標準状態では「TV機能」「ナビ機能」「CD・DVD再生機能」がない変わりにスマホを接続してスマホの地図などのアプリを表示できるようになっていること。
ただしTV.ナビ.DVD・CD(車種による)機能はお金を払ってオプション選択することで従来通り利用も可能。
また従来のカーナビは「TV機能がいらない人」や「バックモニターが欲しい人」でも高いお金を払ってカーナビを丸ごと購入する必要がありましたが、オプションをそれぞれ個別に選択することができるので(セットになっているオプションもある)個々のユーザーに合わせた自由なオプション選択ができ車両トータル価格を安く抑えることができます。
トヨタのナビゲーション機能の一つ「TーConnect」も搭載はされていますが、初期状態では最低限の機能のみとなっています。
DA標準搭載機能(オプション機能除く)
- Bluetoothオーディオ
- AM.FMラジオ
- T-コネクト(一部のみ)
- トヨタ スマートドライブリンク(スマホ連動アプリ)
- ディスプレイ連動USB端子
- バックガイドモニター(ハンドル連動)
- DCM(通信機器)
AM.FMラジオやBluetooth接続ができるのでスマホなどの音楽再生、視聴は可能。
またDAと連動しているUSB端子も表示装備されスマホの充電だけではなくiPhoneの有線音楽再生やUSBメモリーからの音楽、動画再生も可能(アンドロイドは音楽再生時は従来通りUSB端子は充電用でBluetooth接続時のみ音楽再生可能)
ディスプレイオーディオの「オーディオ」と呼ばれる由縁は標準で多くの音楽再生に対応しているからだと思います。
動くガイド線付きバックモニターも標準装備。
残念なことのにバックモニターの画質はマルチビューバックモニター(100万画素)より荒いです。
昔の30万画素のバックモニター画質に逆戻り……後ろが鮮明に映って見やすい高画質のマルチビューバックモニターは他メーカーには無い強みだっただけに非常に残念。
ここまで読んだ人は『標準状態のDAはオプションでしかナビ機能がつかえないんだね』と思われると思いますが
【トヨタ スマートドライブリンク(Smart Device Link(SDL))】
と言われるスマートフォン専用アプリを使用することでスマホのナビアプリ(SDLはLINEカーナビに対応)の地図をディスプレイに表示することができます。
SDLを使うことでその他のアプリも使用可能。
僕自身勘違いしていたんですがSDLが認識できる数少ない一部のアプリ(LINEカーナビ、LINEミュージックなど)をディスプレイ上でアイコン表示させ映し出すことができるだけでスマホ画面をそのままディスプレイに表示する機能ではありません。
なのでYouTubeなどの動画アプリやTwitter、インスタグラムなどのSNSはSDLが認識せず映し出すことはできません。
メリットは?
- TVやナビ機能がいらない人は車両価格を安く押さえれる
- ディスプレイにバックモニターの映像を映せるので従来のようにバックモニターが欲しいからカーナビを買う必要がなく安く押さえれる
- いざと言うときはスマホの地図アプリが使える
- 標準でオーディオ再生は可能
「TVがいらない人」や「ナビ機能がいらない人」もしくは「両方いらない人」など、どのオプションを選択するかは自分次第で必要がない機能は選ぶ必要がないので安く抑えることができます。
また今まではバックモニターを付けたい人はカーナビ機能がいらなくても数十万円のカーナビを購入するしかありませんでしたが、DAは標準装備なので車両トータル価格が安くすみます。
実際にカーナビを多用している人は少ないので、いざと言う時にスマホの地図アプリで事足りる場合もあり、さらにスマホの地図アプリは更新も簡単なので常に最新地図を表示できるメリットもあります。
デメリットは?
- 最新過ぎて使い方が複雑
- 後からディスプレイのインチアップできない
- ナビアプリの精度に疑問
- 壊れた場合は修理しかできない
- 社外ナビか取り付けできない
過去のカーナビと操作方法が異なりさらに複雑で使いづらさを感じます。
そして上記で少し触れていますがオプション機能をつけていな標準のままだと「地図」「TV機能」「DVD、CD再生、録音機能」もありません。
せめて「DVD再生機能」や「CD再生または録音機能」は標準で欲しいところですよね……
そしてカーナビナビゲーション機能は車両のスピード+GPSで補正しているのでGPSが途切れたとしても自車位置がズレにくですが、スマホの地図アプリでのナビゲーションはGPSのみで補正しているので自車位置ズレなどナビ精度が気になるところ。
またHDMI端子に関してはオプションもなくもはや廃版状態。特にファミリー層はYouTubeやアマゾンプライムを車内で見る環境を望んでいる人も少なからずいるので、USB端子を標準にするならHDMI端子はオプション設定にするべきでは……
その他、ディスプレイの大型化はメーカーオプションなので後か大型ができなかったり、壊れた場合は最新式に交換できず修理するしかなかったり、社外品ナビに付け替えれなかったりします。
オプションの説明
- 地図、ナビゲーション機能+TーConnect
- TV機能+スマホ専用アプリ
- CD・DVDデッキ(車種による)
- 後席モニター(車種による)
- ディスプレイ大型化(車種による)
TーConnect機能やスマホ専用アプリなどがさらに追加されますが複雑なので今回は簡単にオプション説明します。
地図、ナビゲーション機能+TーConnect
「地図・ナビゲーション機能」はオプション選択可能。
地図の機能は「スタンダードプラン」と「エントリープラン」が存在し「スタンダードプラン」には地図機能+TーConnect機能が追加され最大3年間の地図更新ができるプランで「エントリープラン」は地図機能のみのプラン。
TーConnectとDCMは相性が良く持て余すことなく存分に機能を使えるのは「スタンダードプラン」です!!
またT-Connect機能も個々で選択できるオプション化されています。
しかしプランの話も含め非常に複雑化されているため今後概要を個別に記事にします。
TV機能+スマホ専用アプリ
TV視聴だけでなく、より高度なスマホアプリ(アップルカープレイ、アンドロイドオート)が使えるようになるオプション。
アンドロイドオートはGoogleマップを使用することができます。
従来通り走行中はTV、ナビ、動画などの映像に関するものは全て映りません。
※現在はTーConnect機能がなくても(オプション無しの標準状態の)全てな地図アプリが使えるようになっています。
CD・DVDデッキ (車種による)
CD・DVDを再生できるオプション。
しかしCD・DVDデッキをオプション選択したとしても録音機能がないためCDをいちいち入れ替える手間が増えます。
またSDカードも挿入口が無く使用不可。
(DVD.CD再生は車種によりオプション選択が可能ですが、SDカードなどを挿す場所がなくオプション選択して録音は不可能)
後席モニター(車種による)
主にワンボックスなどのファミリーカー向けに天井埋め込み式の後席モニターがオプション設定されています。
後席モニターに関しては今のところ68モデルの後席モニターが搭載されているので従来通り。
ただし前後個別再生機能がない。
前でTV視聴もしくは音楽聞いて、後ろで子供にDVDを見せて黙らせるのがファミリー層の後席モニターの使い方では……?子供と一緒にアニメでも見とけと?なんのためにファミリーカーにオプション設定しているのか疑問に感じます。
ディスプレイ大型化(車種による)
標準で9インチの大型ディスプレイの車種もありますが、7インチディスプレイの車種の場合はメーカーオプションで「ディスプレイの大型化」も可能。
10インチどこ行った?笑
従来のカーナビは取り付け不可
従来通りのナビゲーションは取り付けすることはできないので、アルパインやカロッツェリアなどの社外品のナビを取り付けすることはできません(R2年1月現在)
特に純正ナビに不満があり社外品ナビを取り付けたいユーザーには死活問題!つまり社外品ナビ推しユーザーさんは特に賛否両論あります!むしろ否定が多いような……
今後他の車メーカーも同様の機能を搭載しだすと勝手に予測しているので、そうなると社外ナビメーカーが廃れてしまうのか何かしら違う形で生き残るのか今後社外品ナビメーカー各社どのような対応、対策をするのか個人的には楽しみでもあります(特にアルパイン)
まとめ、感想
まとめると、標準のディスプレイオーディオは「ラジオ」「Bluetooth又はUSBからのオーディオ」「バックガイドモニター」を搭載しスマホの専用アプリを使うことで「ナビ機能」も使うことができる標準装備のディスプレイ付きオーディオです。
スマホやウォークマンにしか音楽取り入れてない人かつナビ機能はたまにしか使わないからスマホのナビで十分と言う人には標準のDAで事足りるのでその他のオプションを搭載する必要がなく車両価格が安く抑えれます。
特に若い年齢層はスマホが当たり前なのでDA単体で十分って人が多いと思います。
しかし現在でもCDをナビに録音して聞いてる人が多く再生、録音機能は標準装備でも良かったように思います。
さらに地図アプリについてもナビゲーション機能は精度が大事ですがGPS単体の自車位置補正は精度に疑問を感じます。
しかしお金を払ってオプションを個別に選ぶことで「ナビ機能」「TV視聴」など従来通りの機能を使うことが可能なので『スマホが絡むとよくわからない』と言う人には一通りのオプションを付けて従来通りのナビゲーション機能にすることができるのは良い点だと思います。
だだし録音やHDMI端子など従来ならあった機能がなくなっているのでスマホアプリが使えるようになったとはいえオプション選択しても機能的には今までのカーナビより退化しているなと感じます。
また大半の人が純正ナビを装着していますが、少なからずが純正ナビに不満をもつ社外ナビユーザーもいるのでナビ付け替えができないので不満、批判する人も多い。
トヨタの大変革時代の初期段階なので仕方がないんでしょうけど最新式なのに今までのカーナビより低機能なので個人的には現在のDAは批判派です!
と言うことでDA自体が現段階ではスマホの通信量だったりナビの精度だったり色々と問題があるので少し先取りし過ぎてる感は否めませんね。
簡単に書いたつもりが長くなりました(笑)今後それぞれを個別に解説していきたいと思います。それではまた!