
ヘッドライトの曇りを時間をかけ除去して新品のようなったとしてもコート剤やクリア塗装をしなと地が出ている状態では数カ月で元通り。
ヘッドライト磨き後はコート剤やクリア塗装は必須。
筆者が過去におすすめしているワコーズのコート剤もいいですが強固で耐久性が高いのは間違いなくクリア塗装。
そもそもヘッドライトには強固で耐久性が高いウレタンクリアが塗られているので、DIYでもホームセンターなどで売られている2液型ウレタンクリアスプレーがよく使われます。
しかしそこそこ値がするし使い切りタイプなので今回は市販の安価で繰り返し使えるアクリル素材は実用的なのかいらないヘッドライトで実験してみました!
目次
使用した物
- ボディーペイントクリアー(ソフト99工房)
- バンパープライマー(ソフト99工房)
使用した塗料はホームセンターなどで購入できるソフト99工房のボディーペイントのアクリルクリア。
2液ウレタンクリアの半値以下とお手頃価格で使い切りのウレタンクリアに対して使用後も繰り返し使えるので経済的。
また比較的入手しやすいことなど総合的に見てアクリルクリアにそれなりの保護性能があれば、クリア剤としてはおすすめになるかもしれないのであえてアクリル製品を実験してみました。
また過去に2液ウレタンで塗装したことがありますが、湿度、温度の問題かひび割れが起きたりと素人塗装には難しかったのもアクリル製品を実験してみたかった理由の一つ。
そしてポリカーボネート素材(ヘッドライトの素材)にアクリル塗装は密着が良くないので、実際に密着が悪いのか実験も兼ね部分的にバンパープライマーを塗るように購入。
またヘッドライトはいらなくなった物を実験用に使用。
・パンパープライマー塗装

ヘッドライトをマスキングで3分割に区切り中央部分をパンパプライマーで2回程度重ね塗り。

実はパンパプライマーを使うのは初めてでどれくらい塗っていい分からず、サーッと2回塗っただはけなのに数分後に真っ白(笑)
『塗り過ぎか?こんな物か?』と解決しないままクリアを塗ったら消えると信じて15分程度乾燥。
下地処理にカーシャンプで洗浄し脱脂したんですが所々パンパープライマーが弾いています。水っ気が残っていたのかな?とりあえず無視してクリア塗装します(笑)
・クリア塗装

塗って5分乾燥を4回程度繰り返してクリアを塗った画像。
ひび割れも無く我ながら綺麗に塗装できたと思います。やはりアクリル塗装の方が簡単!
そしてパンパープライマーで白濁した中央部分は塗ってない部分と比べても変らない透明感なので白濁しても気にしなくて良いと言うことですね。
しかし画像ではかなり綺麗に見えますが所々ゆず肌になっています。

ゆず肌を処理するのにこの後ペーパーがけ後コンパウンドで磨けば新品同様になりますが実験なのでゆず肌の処理しません!
・1週間乾燥

スプレー缶の説明書きにも「1週間程度乾燥させてから磨いてください」と書いてあるので1週間程度で自然乾燥させました。
強度の確認

ピックツールで尖端でキズを入れてみると、ピックツールにそってバリバリ剥がれ、キズのまわりも一緒にバリバリと剥がました。
このクリアの剥がれ方はパンパープライマー有り無しに関わらず同じ剥がれ方をするので、クリアの柔軟性がなくただ硬いためバリバリと剥がれるのだと推測。

傷つけた部分から爪で削ると簡単に剥がれる。

パンパープライマーを塗った部分は爪で削ってもなかなか剥がれず、パンパープライマーを塗ることで塗装の密着性は良くなるみたいです!
施工途中で気がついたことですか、ヘッドライトに最初から塗られてあるウレタンクリアを剥がしていない、つまりヘッドライトを磨いていないので結果的にウレタンクリアにアクリルクリアを塗った実験になりました(笑)
結果、まとめ
アクリル塗料でも塗装はできると言う結果にはなりましたが、飛び石などで傷がつくとその周辺が鱗のように剥がれてしまい、その部分だけ下地が出るので部分的に劣化してしまうことが考えられます。
さらに傷周辺から剥がれていくのでアクリル塗装はやはりヘッドライトの塗装には向いていないように思えます。
またアクリル塗装について調べてみましたが紫外線に弱くアクリル塗装自体が劣化で黄ばんでしまうみたいなので、内側、外側から熱や紫外線を浴びるヘッドライトには耐久性が無く不向きかもしれませんね。
ただ今回はあくまでもいらないヘッドライトをアクリル塗装してみた実験程度で実際の車に塗装すると紫外線や熱などの影響により違った結果になるかもしれないので今後現車のヘッドライトで耐久性や実際の剥がれやすさなどを実験してみたいと思います。
よく使われていますウレタンクリアー↓
それではまた〜!