ハイブリッドカーのバッテリ上がりの接続手順(つなぎ方)と注意点
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今回はトヨタのハイブリッドカーの「バッテリ上がり時のブースターケーブルのつなぎ方」について解説したいと思います。

ハイブリッドカーにお乗りの方は是非参考にして下さい。

目次

準備する物はブースターケーブル

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準備するブースターケーブルは普通の車(ガソリンエンジン)と同じで、バッテリ上がりで他の車のバッテリから接続させるには、当たり前かですがブースターケーブルが絶対に必要です。

ちなみにケーブルの色は接続間違いを防止する為に
赤色はバッテリのプラス側
黒色はバッテリのマイナス側
に使用しましょう。

ケーブルの補足

ブースターケーブルによって流せる電気の量(アンペア)の違いがあり、アンペアが高くなるにつれてブースターケーブルが太くなりより多くの電気を流せます。

しかしアンペアが低く細いブースターケーブルでは、いざと言う時に軽自動車くらいしかエンジン始動させる事ができないので、ワンボックスでもエンジン始動させる事ができる100A以上の太いブースターケーブルを選びましょう。

また長さは、長い方が使い勝手はいいですが、長すぎると邪魔になるので2mくらいがおすすめです。

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ハイブリッドカーのバッテリ上がりの接続手順(つなぎ方)と注意点

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ハイブリッドカーのほとんどがバッテリ本体はトランクルームなどバックドアを開けないと見えない位置に搭載されています。

しかしバッテリが上がるとバックドアを開けれなくなるのでエンジンルームにバッテリと繋がった応急端子が設置されておりその応急端子に ブースターケーブルを接続させるとで救援が可能になっています。

ただし一部の車種はエンジンルームにバッテリが搭載されており、その場合はハイブリットカーでも直接バッテリに接続させて救援します。

アクアは例外

アクアはエンジンルーム内にバッテリはありませんが応急用端子がありません。

理由は2列目シート下にバッテリが収納されている為直接バッテリにブースターケーブルを繋ぐ事が出来るからです。

ただし接続時には周りに鉄が多いので注意が必要です。

※初期型のアクアはエンジンルーム内に応急端子がある場合もある

手順1、応急用接続端子を開ける

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エンジンルームの右側にある「フューズボックス」を開けます。
応急用端子がある車種はこの位置のフューズボックス内に応急用端子があります。

赤マルで囲んだ場所が応急用端子です。

カバーには+と記載されているので、わかりやすいと思います。

カバーを上方向に開けると金属が出くるので、ここがバッテリのプラスと直接繋がっているので、ブースターケーブルをかませる場所になります。

手順2、「バッテリ上がり車両」の応急用端子(バッテリプラス)に接続

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バッテリ上がり車両の「手順1」で開けた応急用端子に赤色のブースターケーブルをかませる。

注意

応急用端子にかませた後ブースターケーブルの反対側のワニ口クリップを絶対に車両に接触させないで下さい。接触した場合はヒューズ切れてブースターケーブルを繋いでもエンジンがかからないと言った不具合が発生します。

手順3、「救援車両」のバッテリプラスに接続

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手順2で接続した赤色のブースターケーブルの反対側を救援車両のバッテリのプラス端子に直接かませる。

救援車両について

救援車両はバッテリ上がり車両と同等もしくは大きい車両にしましょう。

またハイブリッドカーのバッテリ上がりでも、救援車両は必ずガソリンエンジン車を使いましょう。

手順4、「救援車両」のバッテリマイナスに接続

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救援車両のバッテリのマイナス端子に黒色のブースターケーブルを直接かませる。

手順5、「バッテリ上がり車両」のボディーアース(バッテリマイナス)に接続

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ハイブリッドカーはエンジンルームにバッテリが無くマイナス側に直接ケーブルを接続出来ない為、バッテリのマイナスに繋がっているボディーアース(マイナス)に黒色ブースターケーブルをかませます。

ケーブルをかませる位置は鉄であれば基本的にはどこでも大丈夫ですが、火花が飛んだりするので、僕らは画像の「エンジンマウント」付近にかませる事が多いです。

ボディーアースとは

バッテリのマイナス側に接続させるほぼ全ての配線はボディーの鉄を通ってバッテリのマイナス側に接続され配線を削減しています。

これをボディーアースと呼び、黒色のブースターケーブルを鉄にかませると回路が成立しエンジンを始動させる事ができます。

手順6、エンジン始動

接続後エンジンを始動させればバッテリ上がりから復旧します。

以上ここまでがブースターケーブルの接続手順になります。

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ブースターケーブル取り外し手順

取り外し手順は「接続手順」の逆からなので簡単に説明します。

、バッテリ上がり車両のボディーアースを取り外し。
、救援車両のバッテリマイナス側を取り外し。
、救援車両のバッテリプラス側を取り外し。
、バッテリ上がり車両の応急用端子のバッテリプラス側を取り外し。
、ヒューズボックス復元。
、ブースターケーブル取り外し終了。

◆注意、取り外し時の注意としては、エンジンが始動したからと言って赤色、黒色のブースターケーブルを同時に外さず、一つ一つ確実に外しましょう。

ハイブリッドカーの応急用端子の注意

非常に大事な事なので赤文字でデカデカと書きましたが

応急用端子はあくまでもバッテリ上がり時に使用する端子で、他の車の救援用には絶対に使用しないでください

使用した場合はインバータ(HVコンピューター)が故障する可能性があります。

ちなみにインバータが故障した場合は数十万円の修理代がかかるので、くどいようですが絶対に使用しないでください。

まとめ

ガソリンエンジン車とハイブリッド車のバッテリ上がりの接続方法が若干異なるので気お付けて下さい。

ただし上でも書いたようにハイブリッドカーであってもボンネット内にバッテリが有る車種はガソリンエンジン車と同じ接続方法で大丈夫です。

以上「ハイブリッドのバッテリ上がりの接続手順と注意点」でした。

ご自身でされる方はくれぐれも注意しながら接続して下さい。

それでは!!

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