フロントガラスやサイドガラスなど洗車しても取れないウロコ状のシミ。
重症の車ではサイドミラーすらもウロコだらけに。
このウロコ状のシミが増えると見た目が悪いだけではなく視界性も悪くなり運転に支障もでますよね!
このウロコを除去するにはコンパウンド成分が微量に配合されたガラスの「油膜取り剤」で時間を掛けちまちま除去すると取れなくはないですが、とにかく時間がかかり面倒くさい。
そんな時は酸性ケミカル(酸性クリーナー)を流用する事で簡単に除去するとができるのでご紹介します。
※各販売メーカーはガラスに使用する事を推奨していません。ガラスに使用した場合はガラスが白濁することもあります。
※酸性ケミカル(クリーナー)の特性を理解した上級者向けの記事になります。
※使用する場合は自己責任でお願いします。
目次
酸性ケミカル(クリーナー)とは?
上級者向けの記事ですが下地処理やコーティングのメンテナンスには欠かせない製品なので酸性ケミカル(クリーナー)を知らない方の為に説明します(以降酸性ケミカルと呼びます)
水道水などの水分が乾燥しカルシウムなどのミネラル分が露出し残ったシミの事をシリカスケールやスケール言います。
スケール汚れでもっとも身近なのは浴室のガラスにできるウロコ。ガラスにできるウロコと車の塗装面にできるシミでは多少違いはある物の原因物質はほぼ同じでどちらも洗うだけでは落ちない頑固なシミ。
身体には良いとされるミネラルですが車やガラスにとっては害しかありません!
ちなみフロントガラスがウロコだらけになっているのはウォッシャー液の多用が原因なので、同じことを繰り返さないためにも、ボディーヤガラスにシミができるプロセスを理解しておく必要があります。過去に記事にしているのでこちらを参考に↓
しかし頑固に付着したスケール汚れを簡単に取ることができるのが「酸性ケミカル」
この車用酸性ケミカルを販売しているのは、酸性ケミカルを世に広めたと言っても過言ではない洗車好き御用達の洗車用品専門店GANBASSさんの『REBOOT(リブート)』や磨きのプロも使っているPROVIDEさんの『NO.4』などがあります。
もちろん色々なメーカーさんから販売されていますが信頼しているのはこの2製品。
僕自身洗車や磨きに拘りはじめたころ、1番最初に購入した洗車ケミカルが「REBOOT」でした。
当初REBOOTを使う意味が理解できていませんでしたが今では絶対に欠かせないケミカル品の1つです!!
この洗車ケミカル系の話をしだすと脱線し長くなるのでこの辺で割愛しますが、過去に投稿している記事ある程度まとめてあるので読んで見てください↓
酸性ケミカルでガラスのウロコが取れる
この酸性ケミカルを使ってガラスのウロコを落とす裏技的な使い方は各販売メーカーの説明文を見ると
『ガラスには使わないでね』
と記載されているため記事にしていいものか悩みました……結局記事にします(笑)
そもそもなぜ使わないほうがいいのかを考えてみると【酸性ケミカルは純度の高いガラスコーティングを落としてしまう】と言うことは単純なガラスの場合はガラスその物をドロドロに溶かすことは無いにしろ表面上だけでも多少溶かす可能性があります。
またガラスを溶かせるのはスリガラスなどの製造で使われる激物の「フッ化水素酸」のみみたいですがそんな危険物を一般ユーザーに販売しているわけがなく、個人的にはガラスを溶かすと言うよりは無機酸などが分子レベルの結合で濁らせてしまうのでは?と思っています。
しかし化学者でもなければメーカーの人間でもないので、どちらなのか分かりませんが実際に1回だけ濁らせたことがあるので白く濁る可能性があるのは間違いありません。
ですがせっかく良い物を持っていて簡単にウロコを落とせるのに使わないのは勿体ないでので使い方と実際にどの程度落ちるかを説明します!もちろん使用は自己責任ですけど(笑)
マイクロファイバークロスに適量塗布して除去
酸性ケミカルによる濁りを抑えるためタオルに少量づつ取り出し、狭い範囲で部分的に除去します。
仮に一回で取れなくても繰り返すことで除去できます。
また部分的ごとに水を絞ったクロスで酸性ケミカルが残らないように拭き上げましょう。
大量の水で洗い流し拭き取る
最終的には大量の水でしっかりと洗い流して終了。
作業方法自体はボディーに使うのと同様で簡単ですがガラスの場合は素早く拭き取ることを心がけましょう!
除去前
除去後
今回除去したシミは比較的軽度なので一回で全て除去することができました。
これくらい軽度のウロコであればガラス用の油膜落としで簡単に取ることができますが、油膜落としで気合を入れて磨かないと落ちない重度のウロコでも酸性ケミカルなら2.3回繰り返すだけで簡単に除去することがきます。
まとめ、感想
酸性ケミカルはガラスやミラーにできたウロコを磨かずに簡単に除去することができますが、視界性が車検の保安基準に定められているフロントガラス、サイドガラスが仮に濁った場合は車検不適合になり、交換すると数十万円することも。
なのでボディーに施工するよりスピーディーかつ酸性液が残らないように除去していく必要があります。
初めて除去する人には保安基準がないリヤガラスで試してみるの良いと思います。
自身がない人はガラスの油膜落としでちまちま磨いて除去する方法をおすすめします!
しかし僕自身この方法で何回もウロコを除去していますし、過去に濁ったことがあるのは一度だけ。
もちろんおすすめしている訳ではないのであくまでも自己責任でお願いします(笑)
それではまた〜!!