料理にも磨きにも便利な非接触温度計を紹介します!
目次
Fluke製非接触温度計「62 MAX」
メーカー | Fluke(フルーク) |
製品 | 62 MAX |
用途 | 非接触温度計( 放射温度計 ) |
測定可能温度 | -30°~500°(-20℉~932℉) |
電池 | 単三乾電池×2 |
防水・防塵規格 | IP54 |
Fluke(フルーク)は日常生活ではあまり馴染みはないメーカーですが電気テスター・ツールなど世界的に有名で耐久性や使いやすさ、精度の高さなど知る人ぞ知る安心、安全の老舗メーカー。握りやすい形状に黄色のボディーが特徴。
この温度計のメジャーな呼び方は「非接触温度」ですが「放射温度計」とも呼ばれています。
充電タイプの製品もありますがほとんどが乾電池で作動するタイプで、この製品も単3乾電池✕2を使用します。
ちなみにニュース番組で都心の地面温度などを測るのにチラっと映っていたサーモングラフィー↑のメーカーはFluke製だったので、全国放映してもいいくら信用性は高い製品とも言えます。
非接触温度計を使う理由
簡単に測定できると言う理由もありますが、やはり接触させて測定できない対象物を測定するのに使うのが非接触温度計を1番の理由。
例えば接触温度計で代表的な「体温計」や油の温度を測る「デジタル温度計」など接触させて温度を測定できる対象物であれば直接接触させて測定できます。
しかし車のボディーなどの傷つきやすく直接触れない方がいい対象物に対しては非常に重宝します。
僕自身磨いている最中のパネル温度を確認するのに、いちいち手で触れるのも汚れを付着させ深い磨き傷になるなどのリスクを避けるため、最初はサーモングラフィーを検討しましたがさすがに高価すぎるので非接触温度計を購入しました。
また対象物に照準を合わせるだけで瞬時に温度測定ができるますだけでなく、料理で油の温度を測る場合は調理用のデジタル温度計では短く熱いこともありますが、非接触温度計は少し離して測定できることから測定時に熱くなく簡単に測定できるところも魅力です!
使い方
電源ボタンはなくグリップ部分にトリガーを引くだけで電源が自動で入り測定開始するので使い方は至って簡単。
使用後は操作しなければ数秒後に自動で電源がOFFになります。
また大体の製品はトリガーを引くと同時にレーザーポインターが点灯するのでどの辺りを測定しているのかひと目でわかります。
レーザーポインターをOFFにするこも可能。
ただし非接触温度計は赤外線を放射しているので対象物から離せば離すほど広範囲の平均温度を数値として表示します。
なので一部冷たい部分があった場合は平均温度のため測定温度を低く表示する事がありますが特性上仕方ないので、対象物近づけて測定することで精度よく測定可能。
また水を沸騰させ湯気が出ている場合は湯気を測定してしまうので、湯気が出る物を測定するのは不向きです。
62 MAXは機能も豊富
62 MAXは温度測定だけではなく測定値の「平均温度」「最高温度」「最低温度」など機能が豊富。
表示方法としては設定してる項目が測定値の右下に小さく表示されます。
また摂氏(℃)だけではなく華氏(℉)表示も可能。
まぁ摂氏しか使わない僕からしたら華氏不必要ですけどね(笑)
非接触温度計を使うなら放射率は知っておこう
非接触温度計で測定するのに必要な知識が放射率です。放射率以下引用。
放射率(ほうしゃりつ、英: emissivity)は、物体が熱放射で放出する光のエネルギー(放射輝度)を、同温の黒体が放出する光(黒体放射)のエネルギーを 1 としたときの比である。0 以上 1 以下の値(無次元量)であり、物質により、また、光の波長により異なる
Wikipedia
と言う訳のわからない言葉がな並んでますが、簡単に訳すとつまり鉄、プラスチック、水など測定する素材によりは反射、透過率が変わるため正確に測定ができないので難しい計算式で割り出される放射率使って手動で補正する必要があると言う話し。この放射率がズレていると実温度の誤差が大きくなります。
物体 | 放射率 |
プラスチック | 0.65~0.85 |
水 | 0.92~0.98 |
皮膚 | 0.98 |
ゴム | 0.86~0.95 |
ちなみに表のようにすでに計算されて放射率(ごく一部を記載)はネット上にまだまだあるのでそちらを参考にしてください。
日常生活で使う放射率はプラスチックを除けば大体が前後95なので95になっていれば問題なく使えます!
温度計と測定してみた
実際に室内温度計とその周辺で温度を測定してみたました。
室内温度計は22.0℃で非接触温度計は22.6℃なので誤差は0.6℃とかなり信頼できる測定値になったと思います。
ちなみに起動時は常時バックライトが点灯しているのでディスプレイが昼夜問わず見やすくなっています。
まとめ、感想
非接触温度計はトリガーを握るだけで対象物に触れることなく簡単に測定できるのは大きなメリットです。
62 MAXは手に馴染む形状になっており握りやすく、ディスプレイ面にあるボタンも押しやすく考えられた形状で非常に扱いやすくなっています。
安い製品もありますが62 MAXは造りがしっかりしておりIP54で耐水、防塵で高く頑丈ですが安い製品の倍以上の価格がするデメリットもあります。
しかし僕は安物買いの銭失いは嫌いなので大変満足いく製品でした!!
今回紹介した製品⇩
62 MAXより若干性能がいい製品 、62 MAX+ ⇩
その他非接触温度計⇩
それではまた〜!