車の塗装のキズや付着物でできた凹凸や劣化状態をより細かく見たくて色々探してたどり着いたのが「マイクロスコープ」
マイクロスコープと一重に言っても医療用や工業用の精度が良い数十万円する物もあれば一万円以下で手軽に購入できる物もありますが、流石に数十万円は出せないのでダメ元で5千円程度のマイクロスコープを購入したので商品レビューしたいと思います!
目次
USBマイクロスコープ
USBマイクロスコープとはパソコンにUSB接続させて1ミリ以下の肉眼では認識しにくい小さい物体をパソコン画面で拡大して見ることができるデジタルマイクロスコープのこと。もちろんパソコン画面に映された画像は保存できますが、動画として保存できる製品もあります。
今回紹介する製品はミックススマートと言うメーカーから販売されていますが5千円前後なら形や使い勝手が違うだけで、どの製品も性能は似たりよったりの中国製です。
僕がこの製品にした理由は土台がしっかりしていることと、塗装面を見る為にカメラ本体が土台以外のとこまで回転し固定できるのでこの製品を選びました。
しかし本来なら数十万円する製品ですしむしろ999μ〜1μの間が映ればマイクロスコープと呼んでも間違いではないので値段的にも過度な期待は避けたほうがいいでしょう。
マイクロとは長さの単位のことで
- 1マイクロメートル(μm)=0.001mm
また自動車の塗装の厚みの単位にはミクロン(μ)が使われ、こちらも同じく
- 1ミクロン(μ)=0.001mm。
つまり0.001mm=1マイクロメートル=1ミクロン(μ)
さらにややこしいのがミクロンもマイクロも記号は同じ「μ」で、μだけだと「ミクロン」、μmで「マイクロメートル」と使われていることが多いですがどちらの単位も同じ長さです。同じ長さの単位が混在している理由は知りません(笑)
使用方法
元々バラバラの状態になっており、左からカメラ本体、左右調整用の棒、上下調整用の棒、台座と言う構成。
またカメラ本体の配線側を回すことでピント調整ができます。
組み立てるのは数秒程度で可能なくらい簡単な作り(笑)
組み立てるとこんな感じ。結構コンパクトですがずっしりとした重量感があるので倒れる心配もないくらいの安定感があります。
この製品にはマイクロスコープで映した映像をパソコン画面に表示させる専用PCソフトが同封されています。しかし僕のパソコン(Window10)に最初から入っているカメラソフトで映像を見れたので専用ソフトは使用していません。
またパソコン以外の機器に接続させてみましたがタブレットでは使用可能でした。USBType−Cのスマホは映らなかったのでスマホは非対応もしくは機種によると思います。
USBケーブルの途中にあるこのBOXはマイクロスコープ専用PCソフト使用時ならボタンで写真が取れますがそれ以外のPCソフトでは反応せず使用できません。
横にある回転スイッチはカメラ先端のLEDライトの明るさを無段階調整できるスイッチでOFFにする事も可能。
撮影
定規の120mm、10mm、1mmに焦点を合わせた画像。
綺麗に写ってはいますが拡大していくほど中心部のにピントが合い中心より外側は徐々にボヤけて写ります!
また1mm以下はピントが合わないので1mmが限界です。
高価な製品ではズームしてもピンぼけしないみたいなので、やはり安価な製品でピンボケするのは仕方ないですね。むしろ5000円そこらで1mmをこれだけ綺麗に写せる方に感謝するべきか(笑)
次はマイクロファイバークロスを拡大!
高さを調整しつつピントを合わせると何本もの繊維が折り重なってマイクロファイバークロスになっているのがハッキリと認識できます。
やはりこちらも拡大すればするほど対象物のちょっとした高さの違いでピントが合わなくなり、画像のように中心だけピントが合っている状態になります。
ただあんがい綺麗に映りますね!
これが本命の車の塗装の表面(笑)
見えるは見えるが……もっと早く気がつくべきだった……2D画像なことに(笑)
凹凸具合が見たくて購入しましたが正面から塗装表面を見ても凹凸かどうかなんて2D画像ではわかりませんよね!
「斜めから撮影すると立体的に撮れるんじゃね?」と思い斜めから撮ってみましたが………斜め撮影だとピントが中心以外合わずピンぼけ具合が酷い…何の画像かも認識できないくらいボケボケでした。
と言うことで僕が見たい塗装表面の付着物や傷、シミなどは認識することは出来ても、乗っている物なのか?陥没している物なのか?凹凸の判断は不可能でした。残念!
まとめ、感想
本来なら数十万円するマイクロスコープが5000円程度で購入できると言う事を考えるとμmサイズの対象物を立体的に見ることができないのは仕方ないですが平面なら肌などもしっかりと見れるのでカメラ性能的には悪くないと思います!またこのマイクロスコープは土台に安定感があり、調整しやすく使いやすいのでおすすめ。
しかしカメラの位置を固定しても多少ガタつきがありカメラの位置が変わるところは、やはり中国製と言ったところ(笑)
以上。僕が最も見たかった立体的な凹凸は見れなかったので今後高価な製品を買うかもしれません!!
それではまた〜