目次
バリアスコートとは?
メーカー | WAKOS(ワコーズ) |
製品名 | バリアスコート(VAC) |
用途 | 簡易カーコーティング(ガラス系ポリマーコーティング) |
容量 | 300ml |
付属品 | 専用クロス2枚 |
その他 | スプレー缶タイプ |
WAKOSは市販車のエンジンオイルや過酷なレースカーのエンジンオイルなど高性能なケミカル製品を製造している知る人ぞ知る有名メーカーで、高密度のガラス系ポリマーとオリジナルレジンのWハイブリットポリマーによりガラスのような輝くガラス系ポリマーコーティングがバリアスコート。略してVAC。施工後タオルを数日放置してもほとんど固くならないことから硬化系コーティングではありません。
バリアスコートの最大の特徴は軽度な汚れや多少荒れた塗装面でも洗浄しながらコーティングができること。もちろん初期施工では酸性、アルカリ性ケミカルで汚れを落とし脱脂してから施工する方が艶、耐久性を最大限発揮できるので下地処理するにこしたことはありませんが、2回目以降は洗ってバリアスコートを施工するだけでも良好な状態を保てます。
また缶スプレータイプなので液剤を取り出しやすく、湿式、乾式ともに施工ができるので施工が簡単。
コンパウンドが入っていないのでボディー以外に未塗装樹脂パーツにも施工が可能。
施工方法(塗り方)
1、洗車
どんなコーティングするのにも、まずは洗車からですね。
汚れが落ちていない場合は虫取りクリーナーなどの酸性またはアルカリ性のクリーナーでしっかり汚れを落としょう。
2、乾式施工は水分拭き取り
『水が残っていても施工ができます。』と記載されているのでボディーが濡れている状態の湿式施工でも施工できるので湿式か乾式施工方法で変わってきます。
つまり湿式施工は【施工→バリアスコート→拭き取り】
乾式施工は【洗浄→水分拭き取り→バリアスコート拭き取り】
と言った手順になり湿式施工の方が水分拭き取り工程を短縮でき、コーティングの伸びも良いので施工が簡単。
乾式施工の方がコーティング成分が薄まることがないのでコーティング効果は湿式施工に比べ高く、また施工中にボディーに残っている水が蒸発してできるシミを低減できます。
さらに湿式施工後木の実の成分が付着してしっかりとれていなかったり、点々汚れが取れてなかったりと、終わった後に気付いた事が何回かあったので一度完全に水滴を拭き取り、塗装面をチェックしてからコーティングをすると汚れをコーティングで閉じ込めることも抑えられるので乾式施工の方が個人的にはおすすめ。
水との相性を利用し洗車スポンジに直接バリアスコートを吹き付け洗車と同時にコーティングをする時短施工もできます。
ただし成分が水で薄まるためコーティング効果が低下します。
3、コート剤塗り込み。
塗り込み方は直接吹き付けパターンとクロスに吹き付ける2パターン。
・直接吹き付けパターン
主に塗り込む塗装面が広い場所、ボンネットであれば2〜3箇所位に直接吹き付けます。
注意、風が強い日に直接吹き付けると、風でコート剤が飛んでいくので、強風の日は直接吹き付けは避けましょう。
・クロス吹き付けパターン
主に細い場所、グリル周辺などはクロスに直接吹き付けて塗ると施工がはかどります。
どちらで方法で塗るかは自分次第ですね。
塗り込み方
フロント周辺(ボンネット、バンパー周辺)を塗り込んだら、もう一枚のキレイなクロスで直ぐに拭き取り、次に運転席ドア……の要領で1パネル毎に塗り込み、拭き取りするとムラになりにくくなります。
ちなみに塗り込み用クロスを水に濡らして固く絞った状態で施工するとコート剤の伸びがよく施工がはかどりやすく、さらに使用量も抑えれます。また乾いたタオルだと繊維でキズが入りやすくなるので僕は濡れたタオルで塗り込んでいきます!
コート剤吹き付け量
塗装面に直接吹き付けの場合は、目安としてボンネットに2〜3所位に1秒程度
クロスに吹き付けの場合は2秒位で十分伸びます。
また薄く塗り伸ばすだけで十分効果あります。むしろ厚塗りより塗り重ねの方が効果は高いです。
注意
濃色車(黒など)は厚塗りすれば、非常にムラになりやすく、コート剤を放置すればするだけムラを除去するのに苦労します。
また濃色じゃなくてもコート剤を吹き付け過ぎるとわかりにくいですがムラにはなります。さらにコート剤が定着するまでの時間がかかり、その間に雨や水分が付着した場合、水に相性のいいコート剤が簡単に流れてしまい持続性がなくなるので注意が必要です。
4.拭き取り
上記で少し触れていますが、もう一枚のキレイなクロスでワンパネル毎拭き取りを行うことでムラなく仕上げることができます。
ちなみにWAXのように乾燥時間を設けてもコーティング効果はほぼ変わりません。
むしろムラが酷くなり拭き取り困難になるので、直ぐに拭く事をおすすめします。
施工後、コーティング成分が定着するまで(1~2日)は雨に濡れないようにしてください。
この間に、水滴が付いた場合は、ウォータースポットになる可能性があるので速やかに拭き取ってください。
ワコーズより引用
施工後定着するまでの数日は雨に濡らさこと。
この期間に濡れるとコーティング効果が薄まるので天候を気にしながら施工しましょう!
施工後1カ月
1カ月経過した画像ですが天井もボンネットもしっかり撥水してます。
ただし水が溜まりやすい平らなところ(ボンネット、天井)や凹凸があるところ(エアロなどの段差)などは、汚れが溜まりやすくコート剤が剥がされやすいため、施工初期は2週間に1回又は1ヶ月に1回は、その場所のみコーティングすると効果が高まります。
艶、光沢は白いボディーなのでわかりずらくはなっていますツヤツヤにはなっていると思いますが肌触りは普通。
追記、耐久性テスト
車庫が無い駐車場で、毎日通勤使っているムーヴラテにコーティングして6ヶ月ほど経ちましたがボンネットは弾いてはいますが水玉がぬペーっとしていて辛うじて弾いて入る状態。
画像が見にくいですが天井は完全に親水状態になっていて、水をまったく弾いていないのでバリアスコートは剥がれています。
やはり天井は車の中で1番雨が滞在しやすい場所なので、コート剤が雨などで全て剥がされたのだと思います(セダン系は車種によって、ボンネットも平らなのでコート剤の持ちが悪いと思います)
両サイドドア、バックドア付近など垂直面は現在も弾いていますが、コーティングした頃よりは弾きが弱くなっています。ただし雨ダレは洗車だけで簡単取れます。
この結果から
耐久性は車種やコート剤の乗り具合にもよりますが、しっかりコート剤が乗った状態であれば
- 天井は1〜2ヶ月程度
- ボンネットは2〜3ヶ月程度
- それ以外は6ヶ月
やはり天井、ボンネットは月に1回、それ以外は2〜3ヶ月に1回は施工しておいた方が良いと言えますね。
また2〜3週間で弾きが悪くなる場合は、しっかりとコート剤が乗っていないと思います。
応用編
バリアスコートはプラスチックにも吹き付け可能で、ガラス面以外は全てに塗ることができます。
ワイパーアームやワイパーアームの土台のプラスチック、光沢がでます。
ドア内側にコーティングするとドアモールの跡がつかなくなり綺麗な状態を維持できます。
ホイールにコーティングすると頑固なブレーキダスト汚れが簡単に落ちるようになります。
またメッキにも施工出来ます。
総括
メリット
- 施工が比較的簡単
- ガラス以外は施工出来る(ゴムもOK)
- 軽度な汚れは洗浄しながらコーティング可能
- 一度コート剤の効果が出れば、2〜3ヶ月の効果は持続するので、安上がり
デメリット
- 湿式施工では施工に少し時間がかかる
- 撥水性自体はそこまで強くない
- 定着するのに数日かかる為、施工後の天候を考えないとコーティングが流れる
- 黒色などの濃色車はムラになりやすい
艶、光沢、肌触り、耐久性などトータルバランスが良く、さらに施工が簡単。
また洗浄効果のあるコーティングなので「コーティング前の下地処理て何?」となるような人には特に洗浄効果のあるコーティングは相性がいいので市販のコーティングの中では一番おすすめ!!
それでは次回もよろしく〜!