当方のブログを観覧した方から
『純正ナビに純正HDMI端子を付けたのに無線ミラーリング(ミラキャスト)機器を接続しても映像が映らず困っています』
とメッセージを頂きましたが筆者自身無線で接続したことがなく色々調べた結果、意外な事実が判明したので紹介したいと思います。
当記事はトヨタ純正66.68モデルナビ+無線ミラーリング(ミラキャスト)機器を接続した場合の記事になりまます。
ディスプレイオーディオのミラーリング(ミラキャスト)についてはこちらへ↓
目次
機器詳細
- トヨタ純正66.68モデルナビ
- トヨタ純正iPod対応USB/HDMI入力端子
- ミラーリング(ミラキャスト)機器
今回検証したナビは冒頭でも説明した「トヨタ純正66.68モデルナビ」にディーラーオプションの純正「iPod対応USB/HDMI入力端子」の組み合わせ。
ちなみに低グレードのエントリーナビ(7インチ、ワンセグ)はiPod対応USB/HDMI入力端子が取り付けできないため、そもそも無線接続も有線接続も不可能。
そして純正ナビには無線ミラーリング機能は搭載されていないので、無線接続させるにはアマゾンなどネットで売られている「ミラーリング(ミラキャスト)機器」が必要。
今回はこの3点の組み合わせで検証してみました。
ミラーリング(ミラキャスト)機器とはテレビや小型ディスプレイなどHDMI入力端子が搭載されている機器であればHDMI端子に挿すだけで(機器に電源が必要)無線でスマホやタブレットの画面をそのまま映すことができる優れもの。
このミラーリング機器の詳細については今回検証のため購入した機器のレビューを今後書く予定なので割愛します。
無線ミラーリング(ミラキャスト)できる?できない?
先に結論から言うと無線でのミラーリング(ミラキャスト)は
『9,10インチナビはできるが、7インチナビはできない』
つまり9インチと10インチの純正ナビにミラーリング機器を純正オプションのHDMI端子に接続すると問題なく無線ミラーリングできるが、7インチの純正ナビは無線ミラーリング不可能でした。と言うのが今回の検証結果。
これは筆者自身HDMIで接続させれば無線でも映ると思っていたのでびっくりな結果に。
ただし7インチナビに関しては今回紹介している2〜3千円とお手頃価格でさらにHDMI端子に接続するだけで簡単にミラーリングできる製品では無線ミラーリングできない、と言う意味なので無線接続が絶対に不可能と言うわけではなく、7インチナビでも唯一高価な製品だけ無線ミラーリング可能なので下記で説明します。
ちなみに9.10インチと無線ミラーリング機器の接続でアマゾンプライムは視聴できましたがネット情報ではスマホにより有料アプリの投写ができない機種もあるそうです。
投影できない理由は機器同士の画面解像度が関係している
SD | 720×480 |
HD | 1280×720 |
FullHD | 1920×1080 |
4K | 3840×2160 |
画面解像度とはテレビやディスプレイでは馴染みの「FullHD」や「4K」と呼ばれるもので、値が大きければ画質が良く高性能なディスプレイだと言えます。
一見関係なさそうに見える画面解像度ですがHDMI接続するのに大きく関わってきます。
HDMI接続の特徴として送信側(ミラーリング機器)と受信側(ナビ)双方の画面解像度が同じでなれけば映像を投影することができない。ミラーリングできないことになります。
最新の接続方法なのに解像度の違いで映らないのは不思議ですよね(笑)
7インチナビで映らない理由
機器 | 対応解像度 |
---|---|
9.10インチ純正ナビ | 480.720.1080 |
7インチ純正ナビ | 480 |
今回接続したミラーリング機器 | 1080 |
上の表を見てもらえばわかるように、7インチディスプレイの解像度は「480」に対してミラーリング機器は「1080」。
この解像度の違いが7インチナビで無線ミラーリングできない理由。
逆に9.10インチのナビは「1080.720.480」と幅広く対応しているので解像度が一致し投写できます。
つまり受信側か送信側のどちらかの解像度が幅広く対していれば映せることになりますが、この場合7インチナビの解像度は変更できない為、無線ミラーリング機器の解像度を下げればいいのですが………
ネットで探してみたところ、FullHDが当たり前の時代もしくは4Kになろうかと言う時代に画質の悪い480に対応した安価なミラーリング機器は存在しませんでした。
有ったとしても販売終了していました。
※解像度には1080iや1080pなど種類があるようですが互換性はあるみたいので省略します。
7インチナビでミラーリングする方法は?
7インチでもミラーリングはできないと言いましたが、無線でも有線でも絶対にできない訳ではないので紹介します。
・有線接続
最近のスマホは映像出力を持つタイプCのUSBポートが増えているので有線接続であれば7インチナビでもミラーリング(ミラキャスト)できる可能性があります。PCは有線ミラーリング可能。
しかしタイプCのスマホだとしても「DisplayPort Alternate Mode」に対応スマホじゃないと何インチのナビであろうと有線接続でも映らないので自身のスマホが対応かどうか調べる必要があります。
少し詳しい人であればコンポネート(赤、白、黄色のRAC端子)接続すると映るんじゃないか?と思うかもしれませんが、トヨタ純正66.68モデルのナビは映像入力できるのはHDMI端子のみ。
そのためコンポネート(赤、白、黄色のRAC端子)接続もでない。
汎用性がない純正品のデメリットですね(笑)
過去に投稿している記事↓
・無線接続
※当サイトではビートソニック製品をおすすめしています。安価な類似品が販売されているので購入時は注意が必要。
筆者が調べる限り7インチナビの解像度「480」に対応している無線ミラーリング可能な唯一の機器はビートソニック製の「IF30」のみ。
デメリットとしては価格が2万円超えと高いこと…
ただし無線ミラーリングできたとしてもアマゾンプライムなどの有料アプリをサポートしている保証はありません。
また無線接続非対応スマホもあるようなので気になる方はビートソニックに直接お問い合わせ下さい。
まとめ、感想
9.10インチのトヨタ純正ナビはネットで売られている安価な無線ミラーリング(ミラキャスト)機器をオプションのHDMI端子に接続するだけで簡単に映し出すことが可能ですが、7インチの純正ナビは高価な機器を購入しないとミラーリングできない上に電源やアースを別に接続する必要がありポン付けで接続できない為7インチナビには限り敷居くなっています。
HDMI端子はコンポネートに代わる最新の技術なので接続できればどんな製品も対応していると思っていましたが、まさか画面解像度の違いで駄目だとは思いませんでした。
そして改めて思い知らされる純正品の汎用性のなさ……
純正以外の製品を取り付けさせたくない表れですね。
それではまた〜!!